ゴールドマン・サックス、子どもの貧困解決のプログラムを支援

Read the English press release here: Goldman Sachs Supports New Initiative to Eliminate Child Poverty in Japan

ゴールドマン・サックスは、ドナー・アドバイズド・ファンドであるゴールドマン・サックス・ギブズを通じて、特定非営利法人Learning for All (LFA)のプログラムに今後3年にわたり約4億円規模の支援を行い、約750人の子供たちに質の高い教育支援を提供し子どもの貧困問題の解決を目指します。

子どもの貧困解決に向けた支援は、日本の持続的成長と地域発展のための重要な社会的投資だとの考えから、ゴールドマン・サックスは過去10年間で10億円以上の寄付金を日本の子どもの貧困解決のための活動に拠出しています。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、17歳以下の子どもを対象とした「子どもの貧困率」は2016年に13.9%と、前回調査(2012年)の16.3%よりも改善しているものの、依然として7人に1人、280万人の子どもが貧困状況に陥っています。自治体やNPOなど多くの団体が様々な支援策を実施しており、支援の輪は着実に広がりを見せているものの、根本的な解決策には到っていないのが現状です。LFAは困難な子どもたちの「学習支援事業」と「子どもの家事業」に実績があり、この活動で得た知見を元に、日本全国で地域と自治体が一体となって貧困対策に取り組めるようなモデル作りを行っています。ゴールドマン・サックスは、このモデル化事業が日本の貧困の連鎖を断ち切る大きな一歩になり得ると期待し、支援を決定いたしました。ゴールドマン・サックス証券株式会社代表取締役社長の持田昌典は、「子どもの7人に1人が貧困状態にあるというのは、人口減少という難題を抱えたこの国では危機的な状況であり、今こそ社会全体で真剣に取り組むべき喫緊の課題です。今回、子どもの貧困の根絶に力を尽くしているLFAという素晴らしいパートナーを得て、より実効性の高いプログラムの提供に協力し、日本社会に貢献していきたいと考えています」と述べています。

LFAは「すべての子どもたちが自分の可能性を信じ、自分の力で人生を切り拓くことのできる社会の実現」を目指し、2010年から生活困窮世帯をはじめ、困難を抱えた子どもに対して、無償の学習機会を提供する「学習支援事業」を学校内外で展開するとともに、貧困世帯の子どもの居場所・学習・食事・生活支援をワンストップで行う「子どもの家事業」も実施しています。これまで、全国の自治体と連携し、6000名以上の子どもを支援してきました。今回の新プログラムでは中学校区を1つの単位とし、6~18歳までの困難を抱える子どもたちに「早期から」「切れ目なく」 必要な支援を届け、子どもの学びと育ちの機会を提供します。LFAが支援拠点を置く東京都葛飾区でスタートさせ、次年度以降、実施エリアを拡大し、事業モデルの確立と展開を目指します。

 

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